タバコの主な成分
タバコの煙に含まれる化学物質は4,000種ほどで、
そのうち約200種は致死性有害化学物質とされ、
動物に癌を作るものはベンゾピレン(ベンツピレン)をはじめとする60種類(数値は2003年現在)。
天然のタバコ葉由来の成分の他、紙巻タバコ工場では600種類の有害化学物質
を添加しているとされるが、その主目的はニコチンの吸収を高める目的であり、
より依存性を高めることである(但しクマリンは甘味づけのため)。
また、悪臭の原因ともなっている。
●主なタバコ煙の成分
アンモニア エンドトキシン 活性酸素 一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物 タール、ニコチン
鉛
砒素(ヒ素) アセトアルデヒド フェノール類
●主な発癌物質
アクロレイン カドミウム化合物 クマリン シアン化水素 ダイオキシン ビニールクロライド
ベンゾピレン ホルムアルデヒド ジメチルニトロソアミン、メチルエチルニトロソアミン、ジエチルニトロソアミン、N-ニトロソノルニコチン、ニトロソピロリジン
4-(N-メチル-N-ニトロソアミン)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン キノリン、メチルキノリン類
ヒドラジン、2-ナフチルアミン、4-アミノビフェニル、o-トルイジン ポロニウム310
●一部紹介
・ニコチン
アルカロイドの一種であり、毒物および劇物取締法に毒物として指定された物質である。
乳幼児ではタバコ0.5-1本(ニコチン量で10--20mg)、
成人は2-3本(ニコチン量で40--60mg)で致死量に達する。
・カドミウム
人体にとって有害(腎臓機能に障害が生じ、それにより骨が侵される)で、
日本ではカドミウムによる環境汚染で発生したイタイイタイ病が問題となった。
またカドミウムとその化合物はWHOの下部機関IARCよりヒトに対して発癌性があると(Group1)
勧告されている。
・アセトアルデヒド
人体にとって有毒物質で、
建築材から放出されるアセトアルデヒドはシックハウス症候群の原因
として問題視されており、これを含まない建築材の採用が進んでいる。
・シアン化水素
殺虫剤のほか、化学兵器(毒ガス)として使用された様に、
動物にとって致死性の毒物である。
・ベンゾピレン
自動車の排気ガス(特にディーゼルエンジン)、タバコの煙、焦げた食べ物の一部
などに含まれる。強い発がん性を持ち、体内で酸化されると近くのDNAを傷つけ、
DNAを破壊された細胞はガン細胞へと変化する。
・ホルムアルデヒド
ホルマリンです。皮膚や目などが水溶液に接触した場合は
、激しい刺激を受け、炎症を生ずる。
接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、
安価なため建材に広く用いられている。しかし、
建材から空気中に放出されることがあり、その場合は低濃度でも人体に悪影響を及ぼす
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