空気清浄機はタバコ煙に無効
空気清浄機でタバコ煙の粒子相をもし100%除去できたとしても、
それはタバコ煙有害物質全体から言えばわずか3.3%が除去できるに過ぎません。
ガス相の一部(アセトアルデヒド、窒素酸化物(NOx) 、
アンモニア、ホルムアルデヒド)も除去でき、
きれいな空気になると明記している機種もありますが、
これらを100%除去できたとしても、タバコ煙有害物質全体のわずか8.9%を占めるに過ぎません。
結局、一酸化炭素やニコチン、
ダイオキシンなどタバコ煙の主要な有害物質9割(一部ガス相すら除去できないものは97%)
が空気清浄機を素通りし、全く浄化されることなく排気口から周囲に撒き散らされています。
このため空気清浄機は、
タバコの害から100%非喫煙者を守らねばならない受動喫煙対策としては無効です。
厚生労働省の分煙効果判定基準策定検討会(座長=内山巌雄・京都大学教授)の報告書によると、
「分煙のために広く使われている空気清浄機は煙の粒子はかなり除去できているが、
一酸化炭素や発がん物質などガス状のものは取れていない」とされ、
「空気清浄機は発がん性物質などの有毒ガスをかえって周囲にまき散らす」と警告しています。
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