ビュルガー病(バージャー病)
○概要
閉塞性血栓性血管炎(へいそくせいけっせんせいけっかんえん、ラテン語Thromboangiitis Obliterans: TAO)は、 末梢動脈に閉塞性の内膜炎を起こし、末梢部に潰瘍や壊疽を引き起こす病気。 一般に、発見者にちなんだ名前であるBuerger's diseaseとして、ビュルガー病(ドイツ語読み) 或いはバージャー病(英語読み)で知られている。 日本においては、14番目の特定疾患治療研究対象疾患(難病)に定められており、 国からの治療費等の補助が受けられる。

最近の全国調査では約1万人と推計されています。 男性患者が9割であり、女性は少ない。 20歳から50歳まで特に30代の喫煙者でストレスが過多な患者に多発。 受動喫煙者を含めるとほぼ全員が喫煙に関与していると言う。 日本には約1万人の罹患者がいるとされる。近年日本での患者は減少気味。 原因は不明ですが、四肢末梢血管の炎症(血管炎)に起因するものと考えられています。 その発症・増悪には喫煙が強く関与していることが知られており、 受動喫煙(本人は喫煙しなくても周囲の喫煙者によって間接的に喫煙状態となること) を含めると患者のほとんど全てに喫煙歴があるといわれています。
手足の動脈が閉塞して、その結果虚血症状(血液が供給されないために起こる 低酸素状態による症状)が発生します。患者さんの自覚症状としては、 指趾の冷感やしびれ感、蒼白化に始まり、間欠性跛行(長い距離を歩くと 足が痛くなり歩行困難となり、ひと休みすると再び痛みが収まり歩行できる )、 激しい痛み(安静時疼痛)、さらには潰瘍(皮膚が欠損する)を形成して、 ついには壊死に陥ることもあります。これらの症状は順に起こる場合もあり、 最初から指先などに潰瘍を形成する場合もあります。また手足の静脈にも炎症を起こし、 静脈に沿って発赤や痛みを生じることもあります(遊走性静脈炎)。
禁煙を遵守しない場合、足趾や下肢切断等に至る場合が多い。

・進行したTAOはひじょうに激しい、耐えがたい痛みを伴うのが特微。
・昼よりも夜のほうが痛みが強く、眠れなくなることもある。 寝ているよりも座っているほうが楽で、痛みに耐えるため、膝を抱えてうずくまるよう な姿勢をとる人も多いようだ。
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